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詩集『トカゲ』KIindle版
amazon公式サイトにて近日販売
Ⅰ章の「化粧」では、話者は「不安のような、不幸のような、死のような」化粧をして、自分をすっかり見えなくしている。
その化粧は朝にして、昼にして、夜までして、「今もまだお化粧をし続けている」のだ。
自分が存在すること自体が不安であるのだろう、その存在を塗りつぶそうとしているのだろう。
思わず表紙カバーの買い物かごを下げて赤い靴で歩くトカゲを見なおしてしまった。
阿賀の著作物ではおなじみの戸沢英士の絵である。
著者紹介
阿賀猥
宮崎県出身。
詩集
『猥について』
『アガシ1988』(以上 紫陽社)
『ラッキー・ミーハー』
『揺るがぬヘソ曲がりの心』
『山桜』
『ナルココ姫』(以上 思潮社)
『真実のお多福豆』(文芸社)
『転生炸裂馬鹿地獄、割れて砕けて裂けて散るかも』(七月堂)
評論集
『不まじめな神々』(詩学社)
朗読CD
『猫又猫七そして猫姫』(七月堂)
朗読者としては、第一回・詩のボクシングにゲストで登場、ねじめ正一と対戦し、観客を湧かせた。
主にロック演奏家と共演してきたが、2004年、舞踏家十亀脩之助との朗読舞踏で「津軽じょんがら節」をBGMに採用、以後、津軽三味線との共演を試みている。
装画紹介
戸沢英土
漫画家。本稿では挿絵も担当する。
早大中退。
さまざまな努力を水の泡にする習癖がある。
漫画作成のほか、絵画、詩篇、エッセイも作成する。
ロックが背後に持つ思想について造詣が深い。
著作
詩集『壁を破る』(私家版)
一丸となってゼロへ驀進する日本豚人間、豊満豚女の奇怪エロ?絵画と博徒の論理が豚世界を追跡……
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